「内助功労章」をどう思いますか――。青森県五所川原市が今月、吉幾三さんら褒賞受賞者や名誉市民の妻に贈ってきた「内助功労章」を廃止した。女性受賞者の夫には贈っておらず、「性別で役割を決める発想につながりかねず、時代にそぐわない」というのがその理由。類似した賞があるほかの自治体でも見直しの動きがあるが、さまざまな反応がある。
五所川原市の条例には名誉市民、市褒賞、文化褒賞について「配偶者には、内助功労章を贈ることができる」と定める規定があったが、市議会の議決を経て今月、この項目を削除した。条例は2005年の市町村合併時に定めたものだが、合併前の昭和40年代から同様の制度があったという。
これまでに美術商1人を名誉市民に選んだほか、市長や市議の経験者、商工会議所の元会頭、民生委員、華道家など56人が市褒賞、文化褒賞を受賞。このうち男性は46人で、配偶者が亡くなっていたケースなどを除き、妻43人に「内助功労章」の記念メダルを贈った。この中には、17年に文化褒賞を受けた市出身の歌手、吉幾三さんの妻もいる。
一方、女性の受賞者は11人い…