受験シーズンの本格化を前に、あいの風とやま鉄道が列車の滑り止め用の砂を使ったお守り「すべらサンド」を作った。射水神社(富山県高岡市古城)では、境内にある樹齢約400年と伝わるご神木の梅の枝に、合格祈願のお守りと絵馬をつけた「梅ケ枝」(1500円)を販売している。
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すべらサンドに入っているのは、除雪のためにラッセル車を走らせる際、機関車の車輪とレールの間にまく砂。今月19日、高岡関野神社(富山県高岡市末広町)であいの風とやま鉄道の社員らが、神事の後にスプーンでお守りの袋に詰めて作った。同鉄道富山駅員の松倉ゆきなさん(19)は「寒くなると受験を控えた通学客の顔つきに緊張感が出てくる。ぜひ合格してほしいと祈りを込めた」と話した。来年1月11日午前7時半から、富山駅など9駅で計1800個を受験生らに無料で配る。
射水神社の梅ケ枝は、25日に販売を始めた。県内では年末年始に「お正月の天神様」として菅原道真をかたどった木彫りの像などを飾る風習がある。同神社では、梅をめでた道真にちなんで梅ケ枝を用意。権禰宜(ごんねぎ)の田中天美さんは「梅の香りでリフレッシュして受験に臨んで」と話している。(松原央、高億翔)