京都市東山区の八坂神社で3日、平安装束姿で百人一首の手合わせをする新春恒例の「かるた始め式」があった。参拝者ら約400人が見守るなか、全日本かるた協会近畿支部の9~27歳の男女計14人が、境内の能舞台で手合わせを披露した。競技かるたの実演もあり、素早い手さばきに何度も歓声があがった。
初めて和歌を詠んだとされる素戔嗚尊(すさのおのみこと)が同神社にまつられていることにちなんで毎年開かれ、今年で49回目になる。初めて参加した京都市伏見区の小学3年、松下雅(みやび)さん(9)は「衣装が重かったけれど、あまり緊張せずに取ることができた。もっとうまくなりたい」と話した。(興津洋樹)