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昨年は藤井聡太七段が次々と記録を塗り替え、羽生善治九段が27年ぶりに無冠になるなど、大きな話題が続いた将棋界。囲碁界も井山裕太五冠がタイトルを二つ失う一方、若手が躍進するなど激動の年だった。2019年はいったいどんな年になるのか。囲碁の張栩(ちょうう)名人(38)と将棋の佐藤天彦(あまひこ)名人(30)が展望を語った。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
若手は自信もち、世界戦に 囲碁・張栩名人(38)
張栩名人=2018年11月29日、東京・築地の朝日新聞東京本社、相場郁朗撮影
今年の囲碁界も間違いなく井山裕太五冠が軸になるでしょう。昨年は名人失冠のあと王座、天元を防衛し、ダメージを残さず立ち直っている。本当に心が強い。たくましい。
中国、韓国では10、20代がトップを占め、30代は引退モードです。今年30歳の井山さんがトップにいるのは、日本の碁の持ち時間の長さがあるかもしれません。
中韓は長くて3時間。少ない時間でいかに正しく打てるかが勝負です。日本の5時間や2日制の碁は、ヨミや計算以外の経験に裏打ちされた構想力など、感覚的な部分も大きな割合を占めてくる。僕も年を重ね、昔より対応できているように感じます。2日制は中韓にない日本独自の文化。それは大事にしていきたい。
とはいえ、日本も世界タイトル…