新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」のメンバー、山口真帆さん(23)の自宅に押しかけたなどとして男性2人が逮捕された事件への対応をめぐり、運営会社に対する批判が強まっている。事件の被害者である山口さんが、ファンの前で謝罪する事態になったためだ。
「このたびは、たくさんお騒がせしてしまって、誠に申し訳ありません」。10日夜、新潟市にあるNGT48劇場。ステージで歌い終わった山口さんが、頭を下げた。
客席から「そんなことないよー」と励ます声が飛び、山口さんは「私には守りたいことがあった。これがきっかけとなって、またNGT48が新しい方向に向かえるように努力したい」と続けた。
NGT48はAKB48の姉妹グループ。青森県出身の山口さんは、その1期生として2015年8月にデビューし、「まほほん」の愛称で親しまれる人気メンバーだ。
事件の発生は昨年12月8日夜。男性2人が山口さんの自宅に押しかけ、顔をつかむなどした暴行容疑で翌9日朝、新潟県警に逮捕された。県警は被害者を匿名にして発表。2人は同月28日、不起訴処分になり、釈放されたが、新潟地検は処分理由を明らかにしていない。
事件が明るみに出たのは、今月8日深夜~9日早朝だ。動画配信サイトで、山口さんが「私は助かったから良かったけど、殺されてたらどうするんだろって思うし」「なんでこんな怖いめに遭わないといけないの」「(運営側が)対処してくれると言ったから、この1カ月怖かったけど、ずっと待ってた。だけど何もしてくれなかった」と涙ながらに訴えた。
動画配信は突然途切れたが、山口さんは続いてツイッターで「帰宅時に男2人に襲われました」と告白。さらにグループの他のメンバーが帰宅時間や自宅の住所を漏らし、山口さんの部屋に行けとそそのかした、という趣旨の内容を次々とツイートした。
事件そのものに加え、他のメン…