英国の2018年の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年比1・4%増と、2012年以来、6年ぶりの低成長だった。英統計局が11日発表した。3月29日に予定する欧州連合(EU)からの離脱をめぐる不透明感が増す中、企業投資が落ち込んだことが響いた。
同時に発表した18年10~12月期の実質GDPは前期比0・2%増にとどまり、7~9月期(0・6%増)から伸び率が大きく鈍化。GDPの約8割を占めるサービス部門が0・4%増と2四半期連続で伸び率が下がったほか、製造業や建設業がマイナスになった。
10~12月期の企業投資は前期比1・4%減と4四半期連続でマイナスに。4四半期続けて企業投資が前期を割り込むのは、リーマン・ショックが起きた2008~09年以来。EU離脱を控える中で自動車メーカーなどで投資を控える動きが続いている。(ロンドン=寺西和男)