小学校の卒業式に、女子児童の多くが袴(はかま)姿で出席している現状を見直すことについて、宮城県東松島市教育委員会が市内の小学校の教職員に尋ねたところ、6割超が「共感できる」と答えた。市は、4月以降に保護者からもアンケートし、対応策の検討に入る。
市内には八つの小学校があり、137人の教職員に各学校を通して1月半ばにアンケートした。それによると、卒業式での袴の着用を縮小することについて「共感できる」と回答したのは90人(66%)、「共感できない」が23人(17%)、「わからない」が24人(18%)だった。
市が袴の着用について検討することになったのは、昨年12月の市議会で女性議員から保護者の負担増になっている現状への疑問を呈する質問が出たからだ。
この議員自身、長女(24)に小学校の卒業式で袴を着せた。午前4時半に起こして美容室で着付けをして式に臨んだが、式の間、長女の具合が悪くなった。議会での質問は、その反省があったからだという。
市教委によると、すべての小学…