コメディーアニメ「秘密結社 鷹(たか)の爪」などを手がけるコンテンツ制作会社「ディー・エル・イー」(東京都千代田区)が決算を粉飾したとして、証券取引等監視委員会は13日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで約1億3500万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告した。同社はすでに報告書の記載内容を訂正している。
監視委によると、同社は2014年1月~18年3月、計約23億2500万円分の売り上げと計約6億円分の純利益を過大に計上したなどとされる。完成したテレビアニメ作品の売り上げのみを計上すべきところ、未完成の分も計上するなどしていたという。
同社は16年4月にマザーズから東証一部に市場を変更した。監視委は、変更の要件だった「最近2年間の経常利益の総額が5億円以上」を満たすために決算を粉飾したとみている。