5歳の長男の手にたばこの火を押しつけてけがを負わせたとして、大分県警佐伯署は17日、大分県佐伯市の無職の母親(24)を傷害容疑で逮捕し、発表した。「たばこの火を押しつけたことは間違いない」と容疑を認めているという。目立った外傷はほかにないというが、日常的に虐待がなかったか調べている。
発表によると、母親は1月中旬ごろ、自宅で長男の右手の甲にたばこの火を押しつけ、2~3週間のやけどを負わせた疑いがある。1月21日に県中央児童相談所から「虐待の疑いがある子どもがいる」と署に通報があった。長男は現在、次男とともに保護されている。
署や佐伯市によると、一家は母親と子ども2人の母子家庭。支援が必要な家庭として、県警や児相などによる虐待防止のための要保護児童対策地域協議会で情報を共有していた。事件前から家庭訪問も実施していたという。
県によると、県中央児相は虐待の疑いの情報提供を1月21日を受け、すぐに県警に通報したという。こども・家庭支援課の大戸英輔課長は「千葉県野田市の事案もあり、行政機関と警察は最大限迅速に対処した」と話した。