災厄を一身に引き受ける神男(しんおとこ)をめぐり、裸の男たちがもみ合う「はだか祭」(儺追(なおい)神事)が17日、愛知県稲沢市の尾張大国霊(おおくにたま)神社(国府宮)であった。
約9千人の裸男が厄よけを願う「なおい笹(ざさ)」を奉納。この後、今年の神男、同県一宮市の会社員松本宗己(しゅうき)さん(27)が参道に姿を現すと、触れて厄を落とそうと待ち構えていた裸男たちが一斉に群がった。
打ち水のしぶきが上がるなか、神男はもみくちゃにされながら境内を進み、約1時間後に儺追殿に引き上げられると、大歓声が上がった。(荻野好弘)