米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を今年2月までに運用停止する、という安倍政権と県との約束が守られていないことに抗議する集会が17日、宜野湾市であった。集まった市民ら数百人が「約束を守れ。固定化は許さない」と声を上げた。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
県政与党の県議や市民らが登壇。普天間飛行場の騒音被害を訴える「普天間爆音訴訟団」の島田善次団長は「運用停止どころか騒音で寝られない。『仕方ない』ではなく、行動しよう」と訴えた。市民は「取り戻そう普天間」などと書かれたプラカードを持ち、運用停止を求めた。
安倍政権は2014年2月、当時の仲井真弘多(ひろかず)知事に「5年以内の運用停止」を約束。仲井真知事が、名護市辺野古沿岸部の埋め立てを承認する前提として求めていたものだった。しかし、岩屋毅防衛相は昨年11月に「難しいところに来ている」と認めた。(伊藤和行)