日本海から約15キロ離れた北海道小平町の住吉地区で12日、ウミスズメの仲間が農家の男性(58)に保護された。水かきがある小さな鳥を見るのは初めてで、寒さを防ぐなど家族と手を尽くしたが、翌朝死んだ。男性は「こんな小さな海鳥がなぜここまで」と残念がっている。
男性が保護したのは12日朝で、自宅隣の牛舎前で雪の上にうずくまっていた。自宅に持ち帰り、寒さから守るため、タオルと一緒に段ボール箱へ入れた。鳥かごに移し、水やカマボコを入れ、ストレスを与えぬよう暗くして見守ったが、翌朝には冷たくなっていた。
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(苫小牧市)に死んだ個体を送り、コウミスズメとわかった。体長は15センチほどで、日本には北の海から越冬のため飛来し、数羽から数十羽で海上生活をしている。男性は「海鳥とは思ったが、エサも対処法もわからず、家族も残念がっていた」という。
ウミガラス(オロロンチョウ)…