19日に85歳で亡くなったデザイナー、カール・ラガーフェルドは、「パリモードの帝王」と呼ばれ、創始者のココ・シャネル亡き後低迷していたシャネルを、そのデザインと優れたビジネス感覚で再び世界的な人気ブランドに押し上げた。読書家で博識、頭の回転が速く、インタビューでは自分の思いや知識だけでなく、皮肉やジョークまでも早口で繰り出した。
「モードの帝王」デザイナーのラガーフェルドさん、死去
1980年代から現在に至るまで、常にトレンドリーダーであり続けた。83年にシャネルを継いで以来、ツイードのシャネルスーツや白と黒のバイカラー使いなど、創始者ココの時代から続く伝統的なモチーフを現代的に解釈。特に80年代半ばから90年代、当時注目されたストリート感覚などをいち早く取り入れ、次々と世界的な流行を作った。ミニスカートのシャネルスーツやじゃらじゃらと重ねたパールのネックレス、CCの頭文字を重ねた柄や様々なキルティングのバッグ、サングラス……。日本でもシャネルを好む消費者が「シャネラー」と呼ばれて社会現象となった。
服や小物のデザインは、フェミ…