1日平均2500人が訪れるベトナム・ハノイの米粉麺料理の有名店「フォーティン」が9日、東京・池袋に初の支店をオープンする。昨年はハノイ名物「エッグ・コーヒー」の店も横浜に出店。日本とベトナムの交流が活発になる中、ベトナムの有名店が相次ぎ日本進出を果たしている。
フォーティンはハノイ中心部の小さな店。メニューはこってりとした牛肉とネギがたっぷり入った「牛肉のフォー」と揚げパンだけで、地元の人はもちろん、日本人にもファンが多い。国内にすら支店はなく、ハノイの本店でしか食べることができなかった。
同店のフォーの味に感動した日本人事業家がオーナーと交渉して日本での販売権を得て、レシピを譲り受けたという。
ベトナムの有名店では昨年4月、ハノイ旧市街に1946年から店を構える「カフェジャン」が横浜市に初の海外支店をオープンした。泡立てた卵をコーヒーと合わせる、独特の甘い「エッグコーヒー」の元祖といわれる。2月にハノイで開かれた米朝首脳会談では、当地を代表する名物の一つとしてメディアセンターでも振る舞われた。(ハノイ=鈴木暁子)