フィンランドの作家トーベ・ヤンソン(1914~2001)が描いた「ムーミン」をテーマにした「ムーミンバレーパーク」が埼玉県飯能市の宮沢湖周辺に完成し5日、内覧会が開かれた。16日にオープンする。
昨年開業した北欧文化の体験施設「メッツァビレッジ」に隣接する約7・3ヘクタールの敷地に完成。中心施設は、ヤンソンの文学や芸術作品に触れられる「KOKEMUS(コケムス)」(フィンランド語で体験)と、ムーミン一家の生活を立体的に再現した「ムーミン屋敷」だ。
造形物は全て、ヤンソンの姪(めい)のソフィア・ヤンソンさんから了解を得たという。アート作品や演出を担当した運営会社の川﨑亜利沙さんは「トーベ自身の、自然の中で命を育む小さな生き物に目を向ける姿勢を反映させて、ムーミンの世界を作った」と話した。
午前10時~午後8時。入園料中学生以上1500円、4歳~小学生1千円。(羽毛田弘志、写真は西岡臣)