サッカーの国際親善試合キリンチャレンジカップで、日本代表はコロンビア代表(22日、日産スタジアム)、ボリビア代表(26日、ノエビアスタジアム神戸)をそれぞれ迎え撃つ。強豪がそろう南米勢との対戦は、チームづくりを進める日本にとって貴重な機会となる。
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得るもの多い、レッスンの場
日本代表の歴史をたどると、南米勢との対戦は苦しくも、得るものの多いレッスンの場となってきた。
ワールドカップ(W杯)での対戦成績は1勝3敗1分け(1分けはPK戦負け)。初出場した1998年フランス大会では1次リーグ初戦でアルゼンチンから洗礼を受けた。
スコアは0―1だったが、点差以上に大きな力量差を思い知らされた。失点のリスクを避けた、すきのない試合運びに日本のチャンスは限られた。
2010年南アフリカ大会で立ちはだかったのはパラグアイ。8強入りがかかった一戦は、神経と体力をすり減らすタフな展開。相手が見せたのは、球際の強さと一丸となった組織的な守り。延長を含めた120分を終えて、0―0。日本はPK戦の末に力尽きた。
このほか、06年ドイツ大会のブラジル戦は玉田圭司のシュートで先制したが、その後は防戦一方。14年ブラジル大会のコロンビアにも完敗。いずれも相手に試合をコントロールされた。
南米勢に初めて勝った18年ロシア大会のコロンビア戦も、退場者を出した相手に粘られ、楽な試合ではなかった。試合運びのつたなさを示した。
敵地での国際親善試合であっても、南米のチームは最後まで敢闘精神を発揮する。欧州では昨年から大会が新設されたため、欧州勢とのマッチメイクは難しくなった。力のある南米勢との試合は極めて貴重な機会だ。6月にはブラジルで開幕する南米選手権に日本が参加する。1次リーグでは2連覇中のチリ、ウルグアイ、エクアドルとのしびれる戦いが待っている。
南米サッカーの特徴、強さとは。記事後半では、パラグアイとブラジルのクラブでプレーした経験がある元日本代表の広山望さんに聞きました。
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