タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)で28日、今春入学する107期生の合格発表があった。競争率22・9倍の難関を突破した合格者らが、歓声を上げていた。
午前10時に合格者40人の番号が掲示されると、受験生や保護者らが互いに抱き合ったり、涙を流したりして喜んだ。東京都渋谷区の高校2年、小川涼香(すずか)さん(17)は2度目の挑戦。「歌が好きなので、もっと歌を聴きたいと思ってもらえるような舞台人になりたい」。大阪府豊中市の中学3年、正井(まさい)里奈さん(15)は「プリンセスのようなかれんでキラキラ輝く娘役に」と笑顔を見せた。
入学式は4月18日。生徒らは宝塚歌劇団の舞台デビューを目指し、2年間声楽やダンスなどのレッスンに励む。(太田康夫)