男性が化粧をする「メンズメイク」が広がりを見せている。これまでのビジュアル系のような主張する化粧ではなく、肌の悩みをカバーし、身だしなみを整える感覚だ。男性用の商品を打ち出すブランドも出てきた。背景には、見た目を重視するSNSの隆盛や、多様性を認める社会への変化がありそうだ。 「ファンデーションの色選びは重要。肌より明るいものを使うと、白浮きしてメイクしている感じが出てしまいます」 1月、メイクアップアーティスト高橋弘樹さん(29)によるメンズメイク教室が東京都内で開かれた。10~40代の男性4人が、高橋さんのアドバイスを受けながらファンデーションの塗り方などを実践した。 参加した都内の高校3年の男子生徒は、スマートフォンのアプリなどで補正された「理想の自分」や、SNSで他人の容姿に刺激を受け、近づきたいという。「自分も他人も、SNSで写真などが目に触れる機会が多く、見た目を意識せざるを得ない。逃れられない時代、という気がする」。大阪府の40代男性は、社会人になって顔の赤みが気になり、部分的にカバーするコンシーラーを使ってきた。「欠点をカバーするのが目的」と言う。 高橋さんが化粧を始めたのは、… |
「男は肌荒れ気にしない」に変化 需要高まりシャネルも
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