防衛省は12日、航空自衛隊による緊急発進(スクランブル)が2018年度に999回にのぼったと発表した。16年度の1168回に次いで、過去2番目に多かった。
発進対象は中国機とロシア機でほぼ全てを占める。中国機は戦闘機が多く、638回。前年度に比べ、138回増えた。ロシア機は情報収集機が多く、343回。47回減った。
防衛省によると、中国機は沖縄本島―宮古島間を過去2番目に多い10回、対馬海峡を過去最多の7回通過。昨年12月にはY9情報収集機が奄美大島沖まで2度にわたり飛行するなど特異な飛行もあったという。「航空戦力を近代化させ、活動を活発化させている」(防衛省)とみている。(古城博隆)