カシラ、ボンジリ、モモ、ツクネ、セセリ、ネギマ。焼き鳥店のメニューではなく、埼玉県こども動物自然公園(東松山市)で昨秋生まれたコツメカワウソの六つ子の名前だ。東松山名物の「やきとり」にちなんで付けられ、市は今月、きょうだい6匹に特別出生記念証を発行した。
昨年10月に生まれた後、園がそれぞれ6種類の名前を提示して「埼玉県を流れる川」「東武東上線の駅名」「やきとり」の3案で来場者から命名投票を募った。総数1733票のうちやきとりが最多の772票を集めたという。東松山のやきとりは、豚肉を使うのが特徴だが、名前は「焼き鳥」の種類。担当者は「そこはイメージで……」。
6匹のうち、お兄さん格のオスはカシラとボンジリ。みんな現在は親の半分ほどの大きさまで元気に育ち、水に潜るなど活発に遊び回っている。ちなみに好物は魚という。(西堀岳路)