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食物アレルギーの経口免疫療法 なぜまだ「研究」なの?

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-4-22 8:51:39  点击:  切换到繁體中文

 

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なかなか治らない食物アレルギーを治療できないか。そんなことを目指して、臨床研究として進められている経口免疫療法を知っていますか。「食べて治す治療」などと耳にしたことがあるかもしれませんが、治療法としてはまだ確立していません。10年余り模索が続く中で、新たに分かってきたこととは?


対象は? 重いアレルギーに悩む人


日本では、乳幼児の5~10%が食物アレルギーと言われる。ただ、赤ちゃんの頃に発症した食物アレルギーの8割ほどは、学童期までに自然に治っていくとも言われている。食物アレルギーと診断されたら、原因となる食物を必要最小限に除去しながら、定期的に医療機関でその食物を食べてみる「食物経口負荷試験」(負荷試験)を受けて、食べられるようになっているかを確かめていく。これが、食物アレルギーとのつきあい方の基本だ。


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ただ、中には、ほんの微量を食べるだけでも重いアレルギー反応が出て、数グラムという少量を食べてみる負荷試験がクリアできず、何年も完全除去を続けざるを得ない重症の子どもたちもいる。「そのうちに良くなるから」と医師に言われて信じていたけれど、状況が変わらず、除去を続けるだけの生活に焦りと不安を覚える保護者たちもいる。経口免疫療法は、こうした子どもたちがほんの少しでも食べられる範囲を広げていけるようにと、10年ほど前から研究されている。


経口免疫療法ってどんなもの?


一般的な手法は、次のようなものだ。


まず、ごく微量を食べてみる負荷試験を行い、症状を伴わずに食べられる量の上限(閾値、いきち)を確かめる。そして、最初に食べ始める量を決めた後は、自宅で毎日食べながら、食べる量をゆるやかに引き上げていく。目標の設定方法や、量を引き上げていくスピードは、医療機関によってさまざまな方法が試されている。


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研究が始まった当初は、日常摂取量(卵なら加熱全卵1個、牛乳200ミリリットル、小麦ならうどん200グラム)を食べられるようになることを目指して、入院中に急激に食べる量を増やす方法(急速法)も試されていたという。ただ最近は、前述のように目標を少なく設定し、自宅でゆっくり増やしていく方法(緩徐法)が一般的になってきているようだ。


あくまで研究、その訳は


ただし、経口免疫療法は、あくまで研究段階だ。


食物アレルギー診療ガイドライン2016では、「一般診療として推奨しない」と明示している。自然に治っていく可能性の低い患者を対象に、症状が出たときの救急対応に万全を期した上で、専門医が臨床研究として取り組むように位置づけ、倫理委員会の承認を得るように勧告している。対象年齢の目安として「およそ5歳以上」と表記している。




食物アレルギー診療ガイドライン2016



経口免疫療法はなぜ、いまも「研究段階」なのだろうか。


長年取り組んできた、あいち小児保健医療総合センターの伊藤浩明医師は、「経口免疫療法が未完成と言われるのは、一つは食物アレルギーを完全に治せていないこと、もう一つは危険性を伴うことが理由だろう」と指摘する。


これまでの研究から、一定量を食べられるようになっても、その後食べられる量がまた減ったり、運動をしたあとなどに症状が出たりするケースもあることが分かってきた。症状が誘発される頻度も少なくない。2015年の全国調査では、入院を伴う経口免疫療法を行っているとされた患者約1500人のうち、56%が病院の外で何らかの症状を経験していた。アドレナリン注射を行った人も6%いた。


さらに、2017年には、経口免疫療法(急速法)に取り組んでいた子どもが、呼吸停止となり、低酸素脳症に陥るという重篤な事故も報告されている。


それでも、研究が続けられている背景には、患者の切実なニーズがあるからだ。


少しでも食べられる範囲を広げて、日常生活でアナフィラキシー(複数の臓器にわたる全身性のアレルギー症状)を起こしたり、危険な目に遭ったりするリスクを回避できれば、その人の安全性が高まるし生活の質も上がる。


国立成育医療研究センターの大矢幸弘医師は「最近の焦点は、安全性を高めることに移ってきている」と話す。「経口免疫療法に一定の効果があることははっきりしているので、どういった方法が安全で効率が良いのかという点を、詰めていく段階に来ている」


完全除去より、少しずつでも食べていく


最近、新たに分かってきたこともある。


完全除去を続けるより、少量でも食べていくほうが、食べられる範囲を広げていける可能性が高いこと。そして、食べる量を増やさずに少量を食べ続けるだけでも、食べられる範囲を広げていけるかもしれないことが、分かってきている。


例えば、国立病院機構相模原病院の研究では、牛乳を最大3ミリリットルまで飲む経口免疫療法を1年間続けた患者12人のうち、7人(約58%)は、1年後に3ミリリットルの牛乳を飲むことができ、このうち4人(約33%)は、25ミリリットルの牛乳も飲むことができた。


一方で、「完全除去」を続けた25人では、1年後に3ミリリットルを飲めた人は4人(約14%)にとどまり、25ミリリットルを飲めた患者はいなかった。まだ、ひとつの医療機関の研究報告にとどまるが、卵やピーナツでも同様の傾向が見えているという。


同病院の海老澤元宏医師は「量を増やさなくても、食べられる範囲を広げていけるかもしれない。少しずつ食べていくことで、重い副反応が起こる頻度もすごく減った。より安全性を高めるように、研究をつづけています」。


受けてみたい…どうすれば


経口免疫療法に取り組んでいる医療機関の、公的なリストはない。まずは、信頼できる医療機関の門をたたくことが第一歩だ。


特に、「過去に微量を食べてアナフィラキシーを経験したことがあり、アレルギー反応の原因となるIgE抗体の値がとても高い人は、専門病院にかかったほうがよい」と、国立病院機構三重病院の藤澤隆夫医師はいう。


厚生労働省は昨年、アレルギーについての正しい情報を提供するポータルサイト「アレルギーポータル」(


https://allergyportal.jp/



)を開設した。「医療機関情報」のページでは、国内で中心的にアレルギー診療を担う「全国拠点病院」や「都道府県拠点病院」を探すことができる。また、アレルギーの専門医・指導医を探せるサイト(日本アレルギー学会のHP、


https://www.jsaweb.jp/modules/specialist/index.php?content_id=6



)や、負荷試験を行っている医療機関を探せるサイト(食物アレルギー研究会のHP、


https://www.foodallergy.jp/ofc/



)へのリンクもあるので、参考になりそうだ。


<食物アレルギーの経口免疫療法>


食物アレルギー診療ガイドライン2016では、経口免疫療法を一般診療として推奨していない。その上で、定義や対象などをある程度位置づけている。ガイドラインでは、経口免疫療法を「食物アレルギーを熟知した専門医が、救急対応に万全を期した上で、臨床研究として慎重に行うべき」と位置づけ、実施する場合には倫理委員会の承認を得るように勧告している。対象は、「負荷試験で診断された」「自然経過で早期に耐性獲得が期待できない」患者。対象年齢の目安は「およそ5歳以上」としている。


<アピタル:医療と健康のホント>


http://www.asahi.com/apital/healthguide/honto/(鈴木彩子)



 

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