スリランカの連続爆破テロ事件で、当局が関与を断定したイスラム過激派組織ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)が過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う動画が公開された。NTJとISのつながりを示す情報はほかにもある。動画の内容が事実なら、ISの過激思想のアジアへの拡散ぶりを示すものになる。
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動画は1分間弱で、IS系のアマク通信が23日に配信。8人が円陣を組むように手を重ね合わせ、ISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者に忠誠を誓う様子が映っている。その中心で唯一覆面をしていない男が、宗教家でNTJのザハラン・ハシム指導者とみられる。バグダディ容疑者を預言者ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」と表現し、「バグダディ師に忠誠を誓う」と述べている。
ハシム指導者が、インドのISメンバーと接点があったことも明らかになった。CNNなどによると、インド当局は拘束したISメンバーの取り調べの過程でハシム指導者の名前を把握。ハシム指導者が過激思想に染まったのは、このメンバーによる「教育」の影響だったとみている。
ハシム指導者はフェイスブック…