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「令和は東北の時代に」 映画「るろ剣」監督が語る故郷

平成が終わりを迎えようとしている。平成に入ってまもなくして社会人となった映画監督の大友啓史さん(52)にとって、どんな時代だったのか。2020年公開予定の新作「影裏」は岩手が舞台。岩手は盛岡市の出身である大友監督に平成と故郷への思いを聞いた。


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「僕にとって平成は社会人になってからの時代。50社ぐらい会社の面接を受けたけれど、バブルだから行けば内定みたいな感じ。めちゃくちゃでしたね」


東京の大学に進学した大友啓史さんは1990(平成2)年にNHK入局。2001(同13)年に連続テレビ小説「ちゅらさん」、07(同19)年にドラマ「ハゲタカ」、10(同22)年に大河ドラマ「龍馬伝」などの演出を手がける。


「社会人になって自立して、きちんと仕事をこなすことに夢中だった。だからあの頃は自分の故郷・盛岡には目がいかなかった。でも、会社にいることに息苦しさを感じるようにもなった。自分で撮ってもNHKさんはって言われて。組織に依存せずに作品を作りたいと思うようになった」


11(同23)年3月、東日本大震災が発生した。大友さんは1カ月後にNHKを退局し独立。映画「るろうに剣心」シリーズなどを監督。映画「3月のライオン」では、岩手で撮影したシーンも登場する。


「心配になって何かしなきゃいけないと思った。故郷が無くなるんじゃないかという経験をして、できることをと同級生が盛岡に集まるようになった。この年齢になると人生も折り返し地点。誰もが生まれたところに戻っていく準備をしていると思う」


「でも、自分が故郷について驚…


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