大分県の由布岳(1583メートル)の山開き祭が12日朝、別府市の登山口であった。20年以上、登山道整備やごみ拾いなどを続けている尾畠春夫さん(79)=同県日出町=が今年も訪れ、手製の竹杖300本を登山者に配った。
尾畠さんは昨夏、山口県で不明男児を発見し、「スーパーボランティア」として時の人となった。「すっかり有名になって遠い人になったかと。携帯番号、変わってない?」「明治のころから変えてないよ」。常連登山客に取り囲まれ、冗談を交えてあいさつ。子どもを肩車するなどをして、時間の許す限り記念撮影に応じていた。
杖は今月7~9日に切り出して準備。「杖があると下りが楽。土産にしてもいいですよ」と登山者に勧めた。手に取った人たちは、やはり尾畠さんが整備した登山道を踏みしめながら歩いていた。
由布岳は尾畠さんの活動の「ホ…