天皇、皇后両陛下は28日午前、国賓として来日したトランプ米大統領夫妻に別れのあいさつをするため、宿泊先の都内のホテルを訪れた。国賓を迎えた際の定例行事で、笑顔で握手を交わした。
午前9時10分過ぎ、トランプ氏とメラニアさんは笑顔で両陛下を迎えた。トランプ氏が「両陛下のことをよく知ることができて本当の友人同士になりました。両陛下はリーダーとして素晴らしいだけではなく、カップルとしてもすばらしい」と伝えると、天皇陛下は「大統領夫妻ととても親しくなれたことをうれしく思います」とこたえた。
また、トランプ氏は「いつでもホワイトハウスにお越しください。宮殿に比べると見劣りするかもしれませんが。そこはやはりホワイトハウスですから」と述べたという。
両陛下が国賓を迎えたのは即位後初めて。27日夜には両陛下主催の宮中晩餐(ばんさん)会があり、食事後に別室で歓談する「後席」では、出席者がトランプ氏にサインを求める場面もあった。(長谷文、中田絢子)