奈良市の華厳宗(けごんしゅう)大本山・東大寺で28日、第223世別当(住職)と同宗管長に再任した狹川普文(さがわふもん)・塔頭北林院(ほくりんいん)住職(68)の晋山式(しんざんしき、就任報告式)があった。
狹川さんは中門から大仏殿まで、僧侶たちとともに回廊を歩いて進み、殿内で法要を営んだ。大仏の前で「伝灯奉告文(でんとうほうこくぶん)」を読み上げ、「別当に再任され、引き続きその重責、大山のごときに変わることなく、国内外への深き対応が求められる」と述べた。
狹川さんは今月1日に再任。2期目の任期は2022年4月まで。再任は1975~81年に別当と華厳宗管長を2期6年務め、大仏殿昭和大修理を指揮した清水公照(こうしょう)氏(1911~99)以来となる。(根本晃)