大阪府は、府が開く会議で飲み物を提供する際、ペットボトルの使用を原則やめる。今月末に大阪で開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に向けて、開催地としてプラスチックごみ削減の取り組みを発信する考えだ。
G20サミットでは、世界中で問題となっている海洋プラスチックごみ問題が議題となる見通し。府は6日付でペットボトルやストロー、コップなどの使い捨てプラ製品を会議で使うのを控えるよう各部署に通知した。今後は、お茶を沸かしてプラ製以外のコップを使うなどして対応する。
府と大阪市は今年1月、プラごみの排出ゼロをめざす「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を発表していた。今月11日には地元の象印マホービン(大阪市)と連携協定を結び、ペットボトルの代わりとなるマイボトルの普及を推進することで合意した。
吉村洋文知事は12日の記者会見で早速、マイボトルを持参。実際に飲んで見せながら「使い心地はいい」とし、「一人一人の意識を変えることが重要。普段の買い物までは規制できないが、職員も努力してほしい」と語った。(新田哲史)