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【まとめて読む】患者を生きる・眠る「ナルコレプシー」
千葉県の駒沢典子(こまざわ・のりこ)さん(49)は、小学生のころから突然、激しい眠気に襲われることがありました。ある日、学校でのふとした出来事から病気によるものに違いないと気付きます。その後、ほかの様々な症状にも悩まされることに。どう乗り越えたのか。そして、新たに始めたこととは――。
患者を生きる
1分足らずの黙禱で寝落ち、病気かも
よく寝る子――。千葉県に住む駒沢典子さん(49)は幼いころ、まわりからそう思われていた。
友達と遊んでいても、勉強をしていても、自分の意思とは関係なく眠りに落ちてしまう。
小学生のとき、かくれんぼをして遊んでいると、なぜか急に眠くなった。「のんちゃん、いないね」。心配した友達がトイレで寝ているところを見つけてくれた。
ピアノを演奏する小学生のころの駒沢典子さん(本人提供)
中学生になると、授業中にずっと起きているのがつらくなった。「教えてくれる先生に悪い」とは思うが、眠気を抑えられない。ただ、まわりを見渡すと、ほかにも寝ている人はいた。だから、とくに気にしなかった。授業の内容が抜けるだけでなく、試験中に寝てしまうこともあり、少しずつ成績は落ちた。「合唱部の活動を頑張り過ぎでは」と、両親からは部活をやめるように言われた。
自分の眠気に違和感を覚えたの…