高知県日高村で村特産のシュガートマトを使ったオムライスを提供する村おこしイベント「オムライス街道」が始まっている。今年で6年目。洋食、中国料理、カフェ、たこ焼きなど村内の飲食店9店が参加し、約30種類の多彩なオムライスが提供される。記者は2週間かけて全9店のオムライスを食べてみた。(湯川うらら)
村おこしイベント「オムライス街道」は来年3月29日まで。参加店でオムライスやナポリタンを食べてシールを集めると、割引券やプレゼントの応募券がもらえる。今年のテーマは「LOVE」。日高村の戸梶真幸村長は「オムライスを食べて笑顔になって、楽しいひとときを過ごしてほしい」と話す。村産業環境課(0889・24・4647)。住所、営業日、メニューの詳細は公式ホームページ(
https://www.hidaka-omuraisu.info
)。
◆レストラン高知「南国土佐のオムライス」 石鍋で温められ、じゅわっと熱々の音がする。県産ユズの香りとショウガの風味を利かせたカツオのフリットとトマトなど季節の野菜をトッピング。大西みちる副社長は「他にも、エビマヨや昔ながらのオムライスなどを用意しています」。
◆カフェレストマンマ亭「トマトの神様が食べたオムライス」 熱々のオムレツにナイフを入れると、とろりとした卵が広がり、特製トマトピューレをふんだんに使ったチキンライスを包む。忙しくてもすべて手作りなのがこだわりだ。マスターの藤原義任さんは「卵を開くと、みんな歓声をあげて、にこっとします」。
◆とまとすたんど「とまとオムライスとオムとまカレー」 トマト果汁がたっぷり入ったカレーと、村内で加工されたトマトピューレを使った特製ソースの二つの味を同時に楽しめる。ライスは、乾燥野菜とトマトピューレの炊き込みごはん。三宮萌黄(もえぎ)店長は「日高のトマトのおいしさを感じてほしい」。
◆喫茶わのわ「トマト村のまんぷくオムライス」 和風あんのかかった卵の上に、みずみずしいスライストマトと大葉を加える。ライスには県産のカツオやショウガ、だしに漬けたプチトマトがぎっしり。柏井美智店長は「楽しみにしてくれる人がいるので、毎年新メニューを考えています」。
◆グリーンフィールゴルフ倶楽部「日高村特産フルーツトマトソースのオムライス」 鶏肉、ピーマン、マッシュルームなど具だくさんのチキンライスを、バターたっぷりの卵で包んだ。完熟トマトが入ったソースの酸味が食欲をそそる。洋食担当の中山浩さんは「ゴルフをしない人の予約も増えた。地元の人にも食べに来てほしい」。
◆錦山カントリークラブ「日高村オムライス」 放し飼いで育てた鶏の有精卵「かよたまご」を使った。トマトピューレ、ワインに漬けた牛肉などを煮込んだデミグラスソースが自慢だ。横田正郎・レストラン部部長は「洋食のプロが手間ひまかけて作ったオムライスを味わってもらいたい」。
◆大阪なにわ道頓堀たこやき「ビバ!オムそば+ライス」 自慢の焼きそばをアレンジ。トマトとチーズを入れたふわふわのオムレツと、トマトソースが香るソバめしとの相性は抜群だ。同店を営む戸梶和代さんは「村のみんながつながって、オムライスの輪を広げていきたい」。
◆龍鳳「オム焼きめし」 創業47年目の中国料理店自慢の焼きめしを地鶏「土佐ジロー」の濃厚な卵で包む。田岡妙店長が「子どもにも好かれる味に」と考案した。「日高村は人情味がある村。オムライス街道に来て、日高のことをもっと知ってもらいたい」
◆ムラカフェひだか「ハンバーグオムライス」 大きなハンバーグが入ってボリューム満点。高知市内で喫茶店をしていた約30年前から使っている特製デミグラスソースがたっぷり。松岡憲明店長は「トマトを生かして日高のみんなで協力し合って盛り上げたい」。