かんぽ生命と日本郵便の両トップが10日、保険の不適切な販売を初めて謝罪した。国の信頼をバックに、人口の2割約2700万人の顧客を抱えるかんぽで、なぜ不正が広がったのか。契約者から不安と怒りの声があがるとともに、かんぽの株価は上場来安値を更新して株式市場からも不信を突きつけられている。
保険を売る郵便局員に契約者は不信の声をあげる。
「母は郵便局を信頼し、言われるままに契約した。パートで苦労してためたお金をだまし取るような行為だ」。北海道内の50代男性は、近くに住む80代の母がかんぽの保険の乗り換えで不利益を受けたと訴える。
男性によると、2013年12…