統計によると、日本のノーベル賞受賞者総数は世界第5位で、米国、英国、ドイツ、フランスに次いでいる。21世紀に入ってから20年足らずで、すでに19人の日本人が自然科学分野のノーベル賞を受賞している。そのため日本のハイレベルな科学研究力と極めて優れた教育体系が、アジアの学生を引きつけている。中国新聞網が伝えた。
啓徳留学がこのほど発表した「2020日本留学報告書」によると、2019年5月現在、日本で学ぶ外国人学生のうち、中国人留学生の数が首位となっている。情報化をはじめとする新技術の発展にともない、工学分野が留学生に人気の分野第3位に躍り出た。2019年5月の時点で、外国人学生が専攻として選ぶ分野のトップ3は社会科学、人文科学、工学だった。また、国公立大学の「大学院生」では、理工科の合格率が最も高かった。
日本学生支援機構(JASSO)の最新データによると、2019年の時点で、日本で学ぶ留学生の人数(大学院、学部/短期大学/高等専門学校、専門学校、準備教育課程、語学学校を含む)は7年連続で増えており、31万2214人に達した。また日本の外国人学生の出身国トップ10はいずれもアジアの国・地域で、中国大陸部の学生数は39.86%で首位を占めており、ベトナム、ネパール、韓国がそれぞれ2位から4位となっている。
同報告書によると、日本で総合力が比較的高い大学は、まずは「旧帝国大学」で、いずれも2020年QS世界大学ランキングのトップ200に入っており、東京大学(QSランキング22位)、京都大学(QSランキング33位)、大阪大学(QSランキング71位)、東北大学(QSランキング82位)となっている。
情報化をはじめとする新技術の発展にともない、日本政府は近年「Society 5.0」人材育成像を推し進め、人工知能(AI)やビッグデータ、IoE(Internet of Everything)、ロボットなどの先端科学技術をめぐって、いかにして教育分野でこうした変化に対応し、それに見合った新型人材を育成するかを考察している。こうしたことも、工学分野が留学生の人気分野第3位になることを後押しした。
啓徳日本カスタマーサービスのデータによると、日本の国公立「大学院生」の申請成功率は3年連続で90%以上となっており、しかも毎年65%の学生が日本の旧帝国大学に合格している。合格した専攻分野の割合で見ると、理工科専攻が75%と最も高く、次いで人文学科(20%)、商科(5%)となっている。
学費面では、留学生の学費制度は日本人学生向けの制度と同じであると同時に、留学生向けの学費減免やさまざまな奨学金を申請することができる。こうしたことが日本留学の経済的ハードルを下げていることは間違いないだろう。
2014年から2018年にかけての5年間で、日本で長期の就労ビザを取得した中国大陸部出身者の人数は、2014年の延べ14万2853人から延べ24万9544人まで増え、毎年延べ2-3万人のペースで増加している。
同報告書によると、現在、「技術・人文知識・国際業務」が日本で働く留学生のうち最も一般的な在留資格となっており、就職する企業の規模や業務内容の違いにより、5年、3年、1年3ヶ月の有効期限がある。このほか、2015年に正式に施行された「高度専門職」も次第に知られるようになり、無期限の永住ビザを取得する機会もある。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年5月8日