広告代理店NKBの調査によれば、感染症流行中のステイホームで食品の販売が増加しただけでなく、キッチンツール、家具、スポーツ機材、書籍の売り上げも目に見えて増加し、特にゲーム・動画業界は流れに逆らって増加することが注目を集めた。
広告代理店Criteoの調査では、ここ数週間には、スポーツウエア、トレーニングウエア、パジャマなどのリラックス・レジャー用衣料品の売り上げが大幅に増加した。なかなか外に出られず、家にいる時間が増えたことから、消費者は着ていて楽な服を真っ先に買うようになるという。
突然大幅増加したテレワークはインテリア改造のニーズも生み出し、リフォーム業界がビジネスチャンスを迎えた。3月以降、リフォーム会社で公式サイトにテレワーク向けリフォームのコーナーを打ち出し、さまざまなプランや事例を紹介するところも出てきた。感染症が拡大すると、対面で受け取る必要のない宅配ボックスの設置、家庭用の非接触型コントロール設備への改造、抗菌壁紙への張り替えなどの需要も大幅に増加した。
フィットネスクラブチェーンの東急スポーツオアシスはジムが休業になると、自宅でできるトレーニング機器のオンラインマーケティングに力を入れるようになり、3月の売上高は前月比2倍になった。同社が取り扱う機器の最大の特徴は、普段は家具として使用でき、使う時だけトレーニング機器に早変わりするという点にある。
緊急事態宣言が延長され、テレワークなどの措置が長期化する流れの中、消費者は必要なモノがあれば十分なことを実感し、少しずつ家での暮らしに楽しみを見いだすようになった。データによると、お菓子やスナック食品、ギョウザの皮、春巻きの皮などの売上高が最近は大幅に増加したという。
このたびの感染症は日本のオンライン診療の発展も後押しした。厚生労働省は4月にオンライン診療に関する指針を見直し、対象となる患者や疾患の範囲を広げた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月21日