外交部(外務省)の趙立堅報道官は21日の定例記者会見で「中国はCOVAXファシリティを支持する最大のエコノミーであり、中国側の参加はワクチンの発展途上国におけるアクセシビリティとアフォーダビリティの促進に資するものと信じる。中国側はまた、寄贈や無償援助を含む様々な形でワクチンを発展途上国に優先的に提供する」と述べた。
趙報道官は「中国側は一貫してCOVAXファシリティを積極的に支持してきた。10月8日、中国はGAVIアライアンスとの合意に署名し、COVAXファシリティに正式参加した。現在すでに中国は新型コロナウイルスのワクチン4種類が第III相臨床試験(フェーズ III)に入っており、十分な生産・自給能力があるうえ、COVAXファシリティへの参加も決定した。これは、実際の行動によってワクチンの公平な分配を促進し、発展途上国へのワクチン提供を確保するとともに、能力あるさらに多くの国々によるCOVAXファシリティへの参加と支持につなげることが目的だ」と説明。
「中国はCOVAXファシリティを支持する最大のエコノミーだ。中国側の参加はCOVAXファシリティと企業の交渉能力を強化し、企業に生産能力の強化を促し、ワクチンの生産量を確保し、ワクチンの発展途上国におけるアクセシビリティとアフォーダビリティを促進することに資するものと信じる。これは中国が人類衛生健康共同体の理念を堅持し、ワクチンが世界の公共財となる後押しをするとの自らの約束を履行する重要な措置だ」と述べた。
趙報道官はさらに「これと同時に、中国政府は中国のワクチン研究開発企業がCOVAXファシリティに参加し、関係する発起側と協力して発展途上国にワクチンを提供することを支持する。中国側は一貫してこれに積極的に助力してもいる。すでに少なからぬ中国のワクチン企業がCOVAXファシリティ発起側に積極的な参加意向を表明している。双方の技術専門家は現在、ワクチンの研究開発、認証、管理監督などの面の技術標準について緊密なコミュニケーションを続けている。中国側はまた、寄贈や無償援助を含む様々な形でワクチンを発展途上国に優先的に提供する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月22日