中国は2021年上半期に海南省文昌市の文昌衛星発射場から、キャリアロケット「長征5号B遙2」により宇宙ステーションのコアモジュールを打ち上げ、さらにそれに続いて無人補給船「天舟2号」と有人宇宙船「神舟12号」も打ち上げる計画だ。現在、コアモジュールはすべてのテスト作業がほぼ完了し、搭乗する宇宙飛行士チームのメンバーも確定し、任務と訓練が行われている。新華社が伝えた。
宇宙ステーションにおける重要技術の検証段階では、宇宙ステーションの新技術を全面的に検証する。これには再生・生命維持技術、ロボットアーム技術などが含まれ、宇宙飛行士が複数回にわたる船外活動を行って検証する予定だ。
2017年には、宇宙ステーションの飛行任務が無事に終了し、中国の有人宇宙飛行プロジェクトの3ステップ目の任務である宇宙ステーションの建造が全面的にスタートした。計画では22年前後に完成する予定だ。飛行任務計画に基づき、宇宙ステーションは2段階に分けて建造される。このうち重要技術の検証段階にはコアモジュールの打ち上げなど6回の飛行任務が予定される。
1992年に、中国共産党中央委員会は有人宇宙飛行プロジェクトの「3ステップ」発展戦略を打ち出した。1つ目のステップでは、有人宇宙船を打ち上げ、これに合わせた試験的有人宇宙船プロジェクトを立ち上げて宇宙空間での応用実験を展開する。2つ目のステップでは、宇宙飛行士の船外活動の技術と宇宙船のドッキング技術でブレークスルーを達成し、宇宙実験室を打ち上げ、一定規模の短期間の人による宇宙技術応用の問題を解決する。3つ目のステップでは、宇宙ステーションを建造し、大規模で長期間の人による宇宙技術応用の問題を解決する、としていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月26日