火災の影響で庁舎が利用できなくなっている埼玉県の白岡市役所で住民情報を扱うシステムが復旧し、１３日から臨時の窓口で証明書の交付など多くの業務が再開されました。

白岡市役所では今月６日にあった火災の影響で庁舎が利用できず、隣接する施設に臨時の窓口を設けて手書きの書類の受け付けなど市民への対応にあたってきました。

火災から１週間の１３日、住民情報を扱うシステムが復旧したとして、市は証明書の交付などの業務を再開し、朝から多くの市民が訪れていました。

このうち市民課では、住民票をはじめ転入や転出の異動届なども交付できるようになりました。

住民票を受け取った７０代の女性は「再開がだいぶ先になると思っていたので安心しました。」と話していました。

一方、住民基本台帳の閲覧など再開できない業務もあるほか、交付予定だったマイナンバーカードは火災の影響で再発行することになったということです。

８０代の女性はマイナンバーカードを受け取れなかったということで「こういう状況なので仕方ないですね」と話していました。

白岡市では庁舎はしばらくの間利用できないとして近くの敷地に仮設の庁舎を建てる方針だということです。

企画政策課の小林知史課長は「一刻も早く市民サービスが元どおりになるよう努めたい」と話しています。