産業再生機構の支援を受けて経営再建中のダイエーは14日、今冬の管理職の賞与を約3割削減する方針を固めた。役員はすでに役員賞与を全額カットしているが、役員報酬の管理職の賞与に当たる部分について、林文子会長と樋口泰行社長が50%、他の取締役と執行役員は40%を返上する。
既存店売上高の前年割れが続いていることから06年2月期の経営目標を達成するには追加のコスト削減が必要と判断した。対象は約1200人。
ダイエーは今年6月、管理職188人の希望退職を実施し、11月30日付で一般職員1268人も希望退職で社を去る。「希望退職は社員全体の士気にも影響する」(幹部)こともあって、賞与カットは管理職以上にとどめる。【小原綾子】