産業再生機構の下で再建中のダイエーは17日、経営立て直しの柱として出店を進める新型食品スーパーの名称を「フーディアム」とすることを決めた。セイフー三軒茶屋店(東京都世田谷区)を改装して12月10日に開業する店から使う。ダイエー再建の象徴になる新型食品スーパーの店名には「ダイエー」の文字が外れることになる。
名称は、食品の「フード」と競技場の「スタジアム」を掛け合わせた。ダイエーは三軒茶屋店を実験店と位置付け、24時間営業にするなど、スーパーとコンビニを兼ね備えた店舗とする予定だ。同社は、07年までに最大40店舗を展開する計画。
ダイエーは10月、冬物商品が不調で、既存店売上高は前年同月比10%減。なかでも食料品が同13%減と最も落ち込んだ。管理職全員の冬のボーナスを3割減らす方針を決めるなど依然厳しい経営が続いている。「11月は前年比を上回って好調」(広報)と話しているが、総合スーパーの再建と食品スーパーでの収益力回復が急務となっている。【小原綾子】