日本スケート連盟は18日に東京都内で開いた理事会・評議員会で、任期満了(6月30日)に伴う役員改選を行い、橋本聖子会長(41)ら理事18人、監事3人を決めた。また、不適正経理問題の反省から70歳定年制を定めたほか、経営や法務などの専門家を登用する方針を承認した。
役員改選で留任したのは林泰章会長代行(67)=新体制では副会長=、有賀豊文専務理事(63)、鈴木恵一理事(64)の3人のみ。同問題に関与した理事8人は全員退任し、他の役員もすべて入れ替わった。理事はさらに2人を選出することとし、今後橋本新会長が選任。うち1人は副会長、もう1人は有賀氏に代わって専務理事に就任する見込み。
この日、承認された06年度(7月1日から1年間)予算では、不適正経理についての調査を継続する際の費用として1000万円、スケート界以外から役員を登用する場合の報酬として960万円を計上した。
都道府県連盟代表者らで構成する評議員会では、林会長代行が不適正経理問題に関する調査結果を報告。今後、連盟の正常化に向けて、経費支出に関する細則を整備していくことや、経理や業務の監査機能を強化を進めていく方針を説明した。評議員からは、国際事業委員会以外の財務に関する調査や、事務局の資質向上を求める意見が出された。【石井朗生、来住哲司】
▽橋本聖子新会長 「改革すべきところは改革すべし」と決意し、この責務を担わせていただくことになった。現場と連盟が連携をとることが大切。現場で頑張っている選手のための連盟にしたい。
毎日新聞 2006年6月18日 20時26分 (最終更新時間 6月18日 20時57分)