イラク南部サマワなどムサンナ県での多国籍軍からイラク側への治安権限移譲について、今月13日に式典を開催し移譲を完了する日程を軸に、同県知事と多国籍軍南部司令官が最終的な交渉を進めていることが2日、分かった。同県当局者が明らかにした。サマワに駐留する陸上自衛隊の撤収は式典から間をおかず、7月中旬にも完了する可能性が高い。
陸自は近く隊員の撤収を開始する予定。英軍など多国籍軍は移譲後「短い期間で」撤収完了の方針だ。
外交筋は「権限移譲式典には陸自代表も出席する見通し」とした上で「撤収は安全確保が最優先で、式典の日程には縛られない」と語った。
同当局者によると、多国籍軍南部司令官のクーパー大将とハッサン知事は先月29日に会談。今月13日にサマワ市内で式典を開催、治安権限の移譲を完了する方向で基本的に合意した。(サマワ共同)
毎日新聞 2006年7月2日 21時40分