自衛隊が駐留するイラク南部サマワ中心部で3日夜、イスラム教スンニ派のモスク(礼拝所)と地元ムサンナ州評議会議員の自宅で相次いで爆発があった。警察によると、いずれも負傷者はいなかった。
スンニ派の「スハダモスク」では3日午後11時ごろ、敷地内で手りゅう弾らしい爆発物が爆発、モスクの窓ガラスが割れたり、冷房機が破壊されたりした。犯人は不明だが、首都バグダッドなどでの宗派対立の激化が背景となった可能性もある。
同モスクから数百メートル離れたシーア派教徒のダルミ州評議会議員宅では午後10時半ごろ、爆弾が爆発、駐車中の車などが損傷した。同議員は事務所を襲撃されたこともある。
サマワでは2日夜にも、郊外にある英軍などの宿営地周辺で、ロケット弾の着弾とみられる大きな爆発音があった。(共同)
毎日新聞 2006年7月4日 8時33分