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自民総裁選:安倍氏VS参院自民 参院選めぐり波風

作者:未知  来源:mainichi-msn   更新:2006-9-13 8:33:06  点击:  切换到繁體中文

 自民党総裁選レースを独走する安倍晋三官房長官と、参院自民党を束ねる青木幹雄参院議員会長の間にさざ波が立ち始めた。11日の日本記者クラブの討論会で安倍氏は来夏の参院選について「当然、候補者の見直しをしなければならない」と明言したため、小泉純一郎首相ですら手をつけられなかった参院自民党という「最後の聖域」に安倍氏が手を突っ込むのではないか、との見方が広がったのだ。新政権の閣僚人事で従来通りに参院自民側の推薦を尊重するかも含め、党内は両氏の関係の推移をかたずを飲んで見守っている。

 「(安倍氏は)もっと慎重に言わなければダメだ。衆参の執行部が対立していると誤解されないようにしてほしい」

 12日の役員連絡会。青木氏の発言は、安倍氏の言動への不快感を示したものだった。

 青木氏の口癖は「参院のことは参院で決める」だ。「参院のドン」と呼ばれて久しい青木氏には、来年の参院選を指揮する強い自負がある。

 それだけに安倍氏が候補選びについて「総裁が判断したことには従っていただかないと」と言い切ったことの意味合いは小さくない。自民党は現時点で62人(選挙区40人、比例22人)の候補を選定したが、青木氏らの意向が大きく働いたのは事実。青木氏の意を受けた参院自民党のナンバー2、片山虎之助参院幹事長は12日「安倍君もあまりいい気になっちゃいかんよ。何でもできるわけじゃない」と周辺に言い放ち、批判。さらに腹の虫がおさまらず、「安倍政権」での官房副長官候補と目されている世耕弘成参院議員を呼び出し「あんなこと、君が安倍君に言わせているんじゃないか、。今の段階で勝てない候補はいない」と難詰した。

 森派以外の派閥を機能不全に陥れた小泉首相でさえ、青木氏率いる参院には配慮し、組閣の際の人事推薦権も容認した。青木氏にしてみれば、新政権発足前に参院選候補者の見直しを容認すれば、人事推薦権にまで影響しかねない。現在2の割り当ての参院枠の閣僚ポストが安倍氏の一本釣りにあえば、青木氏の求心力は一気に揺らぐ。

 一方、揺さぶりを始めた安倍氏にも心に期すものがある。前回04年の参院選で幹事長として指揮したが、事前に候補者の半数以上は決まっていて、独自性を出す余地はほとんどなかった。この選挙で自民党の獲得議席は49と民主党の50議席に達せず敗北した。「小沢民主」と闘うためには自力で勝ち抜く候補者の選定が大前提だ。小沢氏と青木氏は旧竹下派時代、同じ釜の飯を食った間柄。小沢氏のことを「(旧竹下派の前身の)旧田中派全盛時代の人。古い永田町の代表選手」と言い放つ安倍氏には、小沢、青木両氏の姿がたぶって見える、との指摘もある。世耕氏や山本一太、山谷えり子氏ら「青木体制」に批判的な安倍氏支持派が参院にも形成されつつある。

 一方、麻生太郎外相と谷垣禎一財務相は、候補見直し論には慎重だ。麻生氏は閣議後の記者会見で「公認されている人を(選挙まで)1年を切って差し替えるのはなかなか大変」と指摘、谷垣氏も「公認は地元や県連で議論して決めている。デリケートだ」と語り、一線を引いた。

毎日新聞 2006年9月13日


 

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