携帯電話事業に新規参入するイー・モバイルは19日、3月31日から始めるデータ通信サービスの概要を発表した。月額基本料5980円の定額制で高速ブロードバンドを提供し、顧客を開拓して来年3月に始める音声通話サービスにつなげる考えだ。
シャープ、マイクロソフトと共同開発した端末「EM・ONE(エムワン)」は、地上デジタル放送「ワンセグ」を視聴できる4・1インチの液晶画面を搭載し、18・9ミリという薄さが特徴だ。パソコンに差し込んで使うカード型端末も発売する。
契約時の手数料は2835円。エムワンの初期費用は端末価格込み9万5000円で、1年契約にすると7万1000円、2年契約では3万9800円になる。カード型端末は2万8980円だが、1年契約では4980円になる。
サービス提供エリアは東京23区、名古屋市、大阪市、京都市などで、順次拡大する。初年度はビジネスマンを中心に30万契約を目指す。同社の千本倖生(さちお)会長兼CEO(最高経営責任者)は「定額制の高速通信サービスで市場を開拓し、携帯電話でブロードバンド革命を起こす」と述べた。【工藤昭久】
2007年2月20日