富士通は14日、スーパーなどで買い物客が自分で精算する無人レジ「セルフチェックアウトシステム」を、10月3日から発売すると発表した。米国など海外向けに開発した従来の製品は本体が大きく日本の店舗に置くには不向きだったために、設置面積を業界最小にした。
システムは無人レジ4台と店員用のモニターのセットで、レジは奥行きが70センチ、モニター部分の幅が57センチ。買い物客が自分でバーコードを読み取らせて袋詰めすると、モニターに精算金額が表示される。これを見た買い物客が、自動販売機のようにお金を入れて精算する。バーコードを通す際に商品の重量が自動で計算されるため、万引きした商品を袋に入れて持ち出そうとしても重量が合わず、精算できない仕組みになっている。
基本価格は1500万円だが、レジ業務にかかわる人件費などを年400万~600万円削減できるという。国内では無人レジはまだ普及していないが、富士通は「07年度末にはレジ全体の2%に当たる5000台程度の需要が生まれる」と予測し、5割のシェアを獲得することを目指している。【上田宏明】
毎日新聞 2005年9月14日 18時21分