すい星に衝突弾(インパクター)をぶつけた米航空宇宙局の「ディープ・インパクト」実験で、できたクレーターから、1000トンの物質が宇宙に放出されたことを、日、米、台湾の合同チームが突き止めた。16日付の米科学誌「サイエンス」に掲載された=1面NEWSLINEに写真。
国立天文台のすばる望遠鏡が、重さ370キロの衝突弾がぶつかった直後のテンペル第1すい星の画像をとらえた。分析した結果、クレーターの直径は約100メートル。赤色は炭素に富むすい星表面の物質、緑色はケイ酸塩を含む内部物質だった。内部はケイ酸塩、水、有機化合物が複雑に混じり合っていることが分かった。
毎日新聞 2005年9月16日 東京夕刊