コナミは16日、携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」に取り付けて立体映像を体感できる「ソリッドアイ」をソニーグループの「ソニー・ミュージックコミュニケーションズ」と共同開発、東京ゲームショウのコナミブースで発表した。コナミのPSP用アクションゲーム「メタルギアアシッド2」(今冬発売)で採用される。
「ソリッドアイ」は、2個のレンズが付いた紙を組み立てて10センチ四方のゴーグルをつくり、PSPの液晶面にはめこんで固定。のぞき込むと立体感のある映像が楽しめる。ゴーグルは、はずして折りたたみが可能。
システムは、左右の視野のずれを補正して一つの映像としてみる人間の視覚の特性を利用したもの。ソフト側で視点角度を変えただけの二種類の映像を流し、中央に仕切りがあるゴーグルを通じて、それぞれの目で別々の映像として見ることで立体的に再現される。ソフト側もゲーム制作の進歩により、左右違う2つの映像を作るのは比較的容易になったといい、実写映像にも応用可能だ。
ゲームショウでは、約5台の「ソリッドアイ」を装着したPSPが展示され、人気の「メタルギア」シリーズの迫力ある画像を新しいシステムで楽しめる。【渡辺圭】