米シマンテックなどは6日(米国時間)、プレイステーション・ポータブル(PSP)を狙うウイルス「PSPBrick」への警戒を呼びかけた。PSPの改造に役立つソフトを装っており、一般ユーザーが被害に遭う心配はないが、感染すると使用不能になる。ウイルスの標的はパソコンから携帯電話、携帯ゲーム機へ広がってきた。
同社やフィンランドのエフ・セキュアによると、このウイルスはトロイの木馬タイプで、「EXPLOIT 2G PSP Team V1.RAR」という名前の圧縮ファイルの形で出回っている。PSPのシステムソフトウエア(ファームウエア)を、旧版に戻せる(ダウングレード)ソフトを装っていた。旧版では不正規のソフトを動かせるため、マニアの間で、このようなダウングレード・ツールが関心を集めている。
感染すると、内蔵メモリーから基幹ファイルを削除してしまうので、PSPが使えなくなる。ソニーは改造などによる故障は保証・修理の対象外としているため、復旧は絶望的だ。【南 優人/Infostand】
シマンテック
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