結婚式まで約1カ月となった紀宮さま(36)は、地方訪問などの公務は徐々に減らし、結婚のための準備を中心とした生活を過ごされている。披露宴の衣装について、「皇后さまのお下がりを使いたい」と周囲に話すなど、準備にも控えめで派手なことを好まない紀宮さまらしさがにじみ出ている。
新居は東京都内の文教地区に来春完成するマンションが検討されている。来月15日の結婚後は、別のマンションで仮住まいする。最近、2人で仮住まいのマンション周辺を下見し、新生活で利用する店などを見て回ったという。
紀宮さまは結婚後の生活に備え、今春から公務の合間に週2~3日程度、皇居内で車の運転の練習を始めた。腕前は上々といい、夏にはオートマチック限定免許の仮免許を取った。近く本免許の試験を受ける予定だ。また、6月に退職した山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)で取り組んできた鳥類図鑑に関する研究成果を11月にも出版する予定だ。
紀宮さまは8月末には天皇、皇后両陛下と山梨、長野両県で過ごし、農家でレタスを収穫するなど水入らずの旅を楽しんだ。今週末には両陛下らとともに神奈川県の葉山御用邸で、皇族として最後の宿泊を伴う時間を送る予定だ。
11月15日の結婚披露宴には皇族のほか黒田家の関係者も含め計約130人が出席する見込みだ。【遠山和彦】