インドネシアのバリ島で起きた連続爆破テロでは19人が犠牲となりましたが、4日、イスラム教やキリスト教など異なる宗教の指導者が集まり、追悼式が行われました。
インドネシア各地から集まった各宗教の指導者たちは、炎天下のなか、暴力のない世界を訴えながら、事件現場までの道をそろって行進しました。
追悼式が始まると、事件後、閑散としていた繁華街にお経や賛美歌など様々な祈りの歌が響きわたりました。
また、4日はイスラム教徒にとってのラマダン=断食月の始まりの日です。日中の食事を断ち祈りに集中する最も神聖な月ですが、先日のテロによって多くのイスラム教徒の間には動揺が広がっています。
「テロはイスラムの教えに反します。今回の事件にとても心を痛めています」(イスラム教指導者)
イスラム系テロ組織によるとみられる相次ぐテロ事件は、他でもないイスラム教徒自身に最も深い傷を負わせています。