決闘や殺害ばかりと思われがちなインターネットゲームですけれども、こんなゲームが登場しました。
1機の飛行機が危険地帯の上空を旋回しています。舞台はインド洋に浮かぶ架空の島「シェイラン島」。島の中で起こる内戦や干ばつに苦しむ人をいかに多く救うことができるかを競うゲームです。
このゲームは世界中の飢餓の現状と食糧援助活動を理解してもらおうとWFP=世界食糧計画が作成しました。今年4月からインターネットで公開されています。
これは8歳から13歳向けということですが、かなり難しいです。ゲームを通して現場の臨場感が伝わってきたような気がします。
「英語版が本当にヒットして、我々としてはどうしても日本語版を作りたいという気持ちで」(WFP日本事務所代表 玉村美保子さん)
今月、東京都内ではじまったWFPのイベントで、日本語版のデモ映像が公開されました。「一般向け」と英語版にはなかった、わかり易い言葉を使った「子供向け」の2種類が用意されていますが、製作に協力したのは日本のゲームメーカーです。
Q.なぜ製作協力したか?
「(我々は)世の中が平和で満ち足りた状況の中で繁栄する産業ですので、世界がそういう状況になってほしい」(コナミ株式会社 高橋一也さん)
日本語版は10月中旬にWFPのウェブサイトからダウンロードできる予定です。WFPでは今後、ゲームだけに限らず、民間企業の支援体制を呼びかけたいとしています。