村上世彰(よしあき)氏率いる投資ファンド「MACアセットマネジメント」(通称・村上ファンド)が保有していたTBS株のほとんどを10月中に売却していたことが15日、同ファンドが関東財務局に提出した大量保有報告書で分かった。
村上ファンドは9月末時点でTBS株7.45%を保有していたが、報告書によると10月末時点の保有比率は0.52%で、7%弱を売却したことになる。村上ファンドは「純投資の一環としてすべてを市場で売却した。時期については明らかにできない」と説明している。村上ファンドはTBS株を取得後、TBS経営陣にプロ野球球団・横浜ベイスターズの売却や経営陣による自社株買収(MBO)などを提言していた。
TBSに経営統合を提案している楽天は10月12日時点でTBS株を15.46%保有し、同25日時点で19.09%まで買い増している。【TBS問題取材班】